あらゆる世代の共感を呼び、社会現象を生んだ感動のヒューマンドラマ「ミセン-未生-」

男女年齢を問わないオススメ度の高いドラマでした。ホント感動しました!

財閥の御曹司は出てこない、出生の秘密、記憶喪失、犯罪の隠蔽、復讐のドロドロ要素もなし、さらにラブの要素もほぼなし

韓国ドラマにはしては珍しい設定でしたが、すごく良いドラマで、気づいたらミセンの世界観にどっぷりと引き込まれていました。

大手商社を舞台にしたドラマですが、登場人物のキャラ設定が本当に緻密に出来上がっています。こういう人っているいるって思うくらいです。そして、会社組織の中での個人の力の限界、その中でも精いっぱい仕事をしていく姿勢、時に対立したり助け合ったりなどをリアルに描いています。

ここでは、主要人物の紹介をしていきます。

イム・シワン/チャン・グレ

主人公のチャン・グレを演じたイム・シワン君

2010年に韓国アイドルグループ「ZE:A(ゼア)」のメンバーとして歌手デビューしたのち、2012年「太陽を抱く月」で俳優デビューをしています。

ヒロインのお兄さんの子供時代を演じていましたが、誰この人って思うくらい、きれいなお顔が印象的でした。

現在、ZE:A(ゼア)は事実上解散状態らしく、俳優として人気を博しています。

主人公のチャン・グレは、プロの囲碁棋士を目指すも、病気に倒れた父が亡くなり、囲碁の道を絶たれてしまいます。

大学進学もできず、生活を支えるためにアルバイトに明け暮れる毎日でしたが、見かねた母親が、棋士時代の後援者に頼み、コネで一流商社のインターンとして入社します。

ところが、26歳にして、学歴なし、社会経験なし、特技なしのコネ入社なので、周りからすごく冷たい目で見られます。特に、同期からはいじめに近いような扱いを受けます。

まぁ、コピーもろくにとれませんから。

でも、プロの囲碁棋士を目指していただけあって、抜きんでた記憶力と集中力を持ち、努力も惜しまない

まぁ、囲碁棋士は、頭がよくなかったらなれませんよね。

仕事に必要なこともあっという間に覚えて、棋士としての経験を活かしながらメキメキと頭角を現していきます。

だからと言って、ウルトラC的な技を繰り出して活躍するとか、そんな単純な話でもありません。やはりそこは新人なので、失敗もするし、上司や同僚に迷惑かけたりもします。

チャン・グレは異色の経歴の持ち主ですが、それ以外は全くの普通の人。目の前にある今やるべきことに一生懸命に取り組む、その姿に共感したり、エールを送りたくなります。

インターン試験に合格して、採用された新入社員は5人(うち1人は本社に採用)

でも、チャン・グレだけは、2年間の契約社員という形での採用になりました。これが、物語を大きく動かしていくのですが・・・

すごいと思ったのが、イム・シワン君、このドラマの中では、イケメンオーラをものの見事に消し去っていました。

服装とか髪形もあると思いますが、よく見ると顔はいいけど、地味で全然ぱっとしないちょっと残念なイケメンになりきっています。

最後は、仕事を通じて成長して、イケメンオーラ全開でした。やっぱりかっこいい♪

ただし、最終回に関しては、ミセン-未生-の世界観が壊れたと賛否両論だったそうです。個人的には、自信を持てるようになったチャン・グレの姿は良かったと思っています。

カン・ソラ/アン・ヨンイ

同期で紅一点のアン・ヨンイ

仕事ができて、語学も堪能、優秀な女性です。採用試験のプレゼンも堂々とこなし、高く評価されますが、入社後は、男尊女卑の色合いが濃い部署に配属になり、先輩たちからのパワハラに苦しみます。

日本だったら一発アウトになるようなひどいパワハラぶりですが、韓国では当たり前なのか、それともドラマだから誇張されているのかがよくわからないのが残念。

アン・ヨンイは、一流大卒、留学経験もありの経歴の持ち主で、裕福な家のお嬢様なのかと思いきや、かなりの苦労人。

チャン・グレよりも大変な人生を送っている女性かもしれません。退役軍人の父親はことあるごとに「男だったらよかったのに、女に教育なんかいらん」と言って、高校からの学費をいっさい出しません。

そのくせ、退役後は何をやってもうまくいかず、娘のバイト代まで巻き上げる非道ぶり

結局、彼女はバイトと奨学金で大学に行き、自力で留学までしてるんですよね。

就職したらしたで、またお金の無心。そのくせ、二言目には「男だったら良かった」という父親。母親も父親の言いなり。

職場ではパワハラ、でも、泣き言1つ言わず、頑張る姿は胸を打たれます。そして、努力の結果、徐々に職場で認められ、パワハラもなくなります。

ヨンイちゃん、よく頑張った!

カン・ハヌル/チャン・ベッキ

チャン・ベッキ頭も良くて、そつなく仕事もこなし、当然のように正社員に採用されます。同期の4人の中で彼だけは、家庭環境があまりはっきりと描かれていませんが、おそらく裕福な家庭のお坊ちゃまかなという感じです。

他のインターンたちが、チャン・グレをバカにしたり、いじめをしても、彼は一切加わらず、チャン・グレに優しく接します。

でも、実はチャン・グレを見下していて、自分のライバルになりえないと思っているからこその優しい態度かなっていうのが、少しだけ見え隠れしているんですよね。

正社員に採用後、チャン・ベッキは地味な事務仕事ばかりやらされ腐ります。上司が自分を嫌ってこんな仕事しかさせてくれないって僻みます。

その一方で、チャン・グレが仕事で成果を出し、周りから認められる姿に嫉妬します。ただ、プライドが高い分、嫉妬の感情は決して表には出しません。

ただ、チャン・ベッキやインターンたちが、チャン・グレをよく思わないのも仕方ないのかなと

韓国では、いい大学に入って、いい会社に就職するために、子供の頃から必死になって勉強して、相当な努力をした結果につかみ取るので、チャン・グレのように学歴の特技もなく、コネだけで簡単に入ってきた人間を受け入れられないのはわかる気もします。

チャン・グレに学歴や社会経験がないのは、決して怠けていたわけではなく、囲碁の世界で人一倍の努力はしていたんですよね。そんチャン・グレだからこそ、努力に努力を重ねて、周りに認められていきます。

チャン・ベッキは、仕事や同期との交流を通じて、次第に人間的に成長していきます。

カン・ハヌルは、「麗~8人の花萌ゆる皇子たち」で第8皇子を演じていた人ですね。

ピョン・ヨハン/ハン・ソンニュル

最初のころは、軽くてチャラチャラして、調子のいい口だけの男という印象ですが、ソンニュルは、父も親戚も工場勤めのブルーカラー

父や親せきのおじさんたちを尊敬するソンニュルは、弱い立場にいる彼らを何とかしたという思いから商社に就職します。

実は、芯のある男性なんですね。採用試験のプレゼンでは、チャン・グレと組みますが、グレにすべてを丸投げ、そのくせ文句ばかり言います。

グレと殴り合いの喧嘩までしますが、結局は2人で組んだからこそ、プレゼンに成功し、採用されます。ソンニュルのところに採用の知らせが来た時に、「あいつはどうだったのかな」とグレの結果も気にします。

当日、姿を現したグレを見て、ひそかにガッツポーズをとる当たり、こいついいやつじゃんと見直してしまいました。

同期の中では、ムード-メーカーで仕事もできるし、みんなをまとめるいいやつです。

配属先の上司が最悪で、いろいろ悔しい思いをして、思い余って会社の掲示板に告発したら、逆にソンニュルの方がひんしゅくを買ってしまい、元気がなくなったりといろいろなことが起こります。

でも、立ち直って、最後には、最悪の上司の決定的な弱みを握りますが、この時ソンニュルのとった行動はホントに素晴らしい!彼もまたすごく成長します。

イ・ソンミン/オ・サンシク

営業3課の課長、チャン・グレの上司

ミセンのもう1人の主人公ともいえる人物、この人なしではミセンは語れません。

声が大きくて粗野で、常に目が充血してるしで(酒焼け?)、スマートとか洗練さとかそんな言葉とはほど遠いのですが、とにかく情に厚くて、いい人

いつも飲んだくれて、奥さんには怒られまくってますが、3人の子供の良きパパで、魅力的な人物です。

仕事はできるし、常に全力投球、曲がったことが大嫌い、部下思い

チャン・グレのことも最初は冷たく当たるのですが(これも理由があってのこと)、グレの能力や頑張りを見抜いて、ちゃんと認めます。そして、仕事や働くということをグレに教え込んでいきます。

グレにとって、オ課長との出会いが最大のラッキーだったのではと思います。

ただし、オ課長も過去につらい出来事を経験しています。目をかけていた部下の死です。もちろん、オ課長に直接の責任があったわけではありませんが、この出来事で専務との間に亀裂がはいり、仕事ができるのにもかかわらず、出世が遅れます。

どんに公平で曲がったことが嫌いな人でも、会社勤めをしている以上、清濁併せ飲むことを強いられる場面があります。

オ課長がグレを受け入れたのが「うちのやつが怒られただろ」という発言

グレはこの言葉にすごく感動するんですよね。もともと、グレは共同作業の経験がなく(棋士なので)、自分はそれをうまくやれないと思っていました。

それが、うちのやつと言ってもらえた。韓国語で「私たち」を「ウリ」といいます。韓国ドラマを観ているとしょっちゅう出てくる言葉ですが、親密さとか仲間意識を表しているそうです。

グレにとっては、初めて仲間として受け入れてもらえたことを意味しています。そのあとも、グレはこの言葉を何回も思い出しては喜びをかみしめるのですが、そこが何とも言えずかわいい

オ課長とグレの関係は、ミセンの中では重要なものになっています。これが最終回につながっていくので。

キム・デミョン/キム・ドンシク

営業3課の代理、グレの指導役

この人がすごくいい人

コネ入社で学歴もなく、商社に必須の外国語もしゃべれない、そんなグレに最初こそいい顔をしませんが、根っから優しくいい人のキム代理は、グレの面倒をみはじめます。

ぽっちゃり体系、天パのさえない容姿で、女性にはもてませんが、数か国語ペラペラの有能な商社マンです。

オ課長を慕い、後輩のグレを可愛がる心優しい人物です。

ミセンを視聴する前は、新入社員が驚くような活躍で出世していくスカッと系のドラマかなと思っていましたが、いい意味で予想を裏切られました。

大きな組織の中では、個人の力が及ばないことの方が多いのですが、そこがしっかりと描かれているドラマだなと

会社って、いろんな人がいますよね。いい人もいれば嫌な人も

でも、みんなそれぞれの人生があって、いろいろなものを抱えていて、イヤな奴でも、それだけで片づけることはできない

そういうことがしっかりと描かれています。会社勤め経験のある人なら共感できる場面が絶対あると思います。

みんな一生懸命に仕事に取り組んで、失敗もたくさんして、成長していきます。かといって、単なる成長物語で終わることなく、次第に会社組織の中の勢力争いに発展していきます。

ミセンに関しては、書き尽くせないことが山ほど

とにかく観てください!名作です。

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